どんな人にも生きる意味があると説かれた親鸞の教えとは

自業苦(じごく)を教えられた仏教

 
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菊谷隆太
こんにちは、菊谷隆太です。 東京、大阪、名古屋を中心に仏教講座を主催する仏教講師です。 専門は浄土真宗で、「教行信証」「歎異抄」を学び、皆さんにもお伝えしています。 このサイトは「どんな人にでも生きる意味がある」と宣言された親鸞という方の教えを知っていただきたいと思い、開設いたしました。

仏教では、自分の『業(行い)』が生み出す苦しみを『自業苦(じごく)』といいます。
『業(行い)』には三通りあり、これを『三業』といいます。
身業、口業、意業の三つです。
今回、三業で作る『自業苦』をお話ししてまいります。

 

身業で作る自業苦

 

カンボジアではタイの国境付近に、今もポル・ポト政権時代の地雷が相当数埋まっており、毎年200人~300人もの人たちが地雷を踏んで亡くなるそうです。
そんな危険地帯を歩けといわれたらどうでしょう。
一歩一歩がビクビクで、生きた心地がしないと思います。

人生でも思いがけないところで、地雷を踏んで、ひどい目に遭うことがあります。
・芸能人の浮気発覚
・政治家の汚職発覚
・官僚の不正発覚
これらの報道はすべて、自分で埋めた地雷を自分が踏んで苦しんでいる事例です。
これは仏教でいう『自業苦(じごく)』です。
まさに自分の業(行い)が原因で自分が苦しみを受けているからです。

 

まだ地雷を踏んで暴発していなくても、自分がせっせと埋めた地雷地帯を、今歩かなくてはならず、ビクビクしている人はどれだけいることでしょう。
「浮気がばれるかも。何とか避けられないか」
「不正をあいつが言い触らしたらオレはどうなってしまうのか」
「あの賄賂、誰か公にしたらクビだろうな」
こういう不安におののいている人は、人生の地雷地帯を、震えながら歩いている人です。

 

自分が埋めなければ、安心して歩けたのに、自分で埋めといて、踏む怖さに震えているのですから、その人もまだ踏んではいなくても、今の状態が『自業苦』の真っ只中です。
やがて踏んで、さらに本格的な『自業苦』が始まります。

 

地雷を埋めないよう、日々の心がけから己を律していくことが、結果的に、安らかでおびえのない人生へとつながっていきます。

 

口業で作る自業苦

 

蚕(かいこ)は自らの吐いた糸で作った「まゆ」に閉じ込められ、湯玉に煮られて死んでいきます。
人は自らの吐いた言葉に、己が縛られ、苦しみます。
これも『自業苦』です。
【自】らの【業】(口で言ったこと)が原因で、【苦】しい運命がひきおこっているからです。

 

一回吐いたウソにより、その後ずっと「ばれはしないか」と苦しむことが、私たちにはあります。そしてそのウソをごまかすために、ウソの上塗りをし、苦しみを深めていきます。
日常の言動にも自信がなくなり、何か後ろめたく、素直さやまっすぐさは消え失せ、裏表のある顔つきになっていきます。
そのうち、どこまでウソをついているかも分からなくなり、つじつまが合わなくなり「発覚」。「あれ」も「これ」も全部ウソだったのかと、周りを傷つけ、信用をなくし、孤独になり、いよいよ苦しみに縛られます。

 

自業自得の因果の道理は曲げられません。
自分の吐いた言葉が自分をしばり、苦しみから抜け出せなくなるのです。
『自業苦』から『地獄』へと堕ちていく、と釈迦は説かれています。

 

意業で作る自業苦

 

中でも私たちは『意業(心の行い)』に振り回されて、苦しむことがよくあります。
「上司が素っ気ないな、嫌われているみたい」
「あの一言は何だろう、彼は私のこと、嫌いになったのかな」
ささいな相手の表情や言動が気になり、いったん疑念や不安は思い始めると、いつしかそう思い込むようになり、やがて思い咽ぶようになります。

 

このように人が少しも思ってもいないことを「思っているに違いない」と思い込んで、勝手に落ち込んだり、苦しんだり、恨んだりするケースは少なくありません。
実際は、自分のことで精一杯ですから、他人のことまで、あれこれ考えている余裕はありません。
嫌いになったとしても瞬間的です。
その人も忙しくて、そんなことばかり考えておれません。
客観的に見れば、苦しまなくてもいいのですが、ああでもない、こうでもないと悶々と苦しむのは、まさに自分の心が生み出している『自業苦』です。

 

私を苦しめるのは、「あいつ」でもなければ「こいつ」でもない。
内なる自己の心なのです。
「本当に考えねばならないことを後回しにして、過ぎてしまえば何でもないことをあれこれ思い悩んでいるのは、愚かなことですよ。本当に今あなたが心をかけねばならないことに全身全霊、集中しなさい」
と仏教では教えられています。

 

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