どんな人にも生きる意味があると説かれた親鸞の教えとは

マンガで学ぶ仏教(7)【人命の尊厳】

 
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菊谷隆太
こんにちは、菊谷隆太です。 東京、大阪、名古屋を中心に仏教講座を主催する仏教講師です。 専門は浄土真宗で、「教行信証」「歎異抄」を学び、皆さんにもお伝えしています。 このサイトは「どんな人にでも生きる意味がある」と宣言された親鸞という方の教えを知っていただきたいと思い、開設いたしました。

 

「このセリフ、親に言われたなぁ」と心当たりある方もおられるのでは?
あるいは、あー、子供に言ってしまったことあるなぁ、という方も。
私もしょっちゅう言わせてきました。
これ、親が子供に言う台詞ベスト10にランクインするのではないでしょうか。

しかしこのセリフは、子供をかなりイラッとさせることを親は知っておいた方がいいでしょう。

 

自己主張できる子供なら、こう言い返してきます。
自己主張できない子供も、心の中では思っています。
そのセリフとはこうだ。

 

たしかになぜ「親」の言うことは聞かねばならないのだろう?
70億人あればいろいろな主義主張はあります。
危険思想の団体などもあったりして、決して盲目的に人のいうことを鵜呑みにしてはならない。人の主張は、正しいかどうかよく検証すべきだ、というのが常識なのに、なぜ「親だから」の一言で「聞かねばならぬ」と強要されるのか?
親が絶対に間違いを犯さないなら従うべきですが、そうでない例はいくらでも周りにあります。
そうなると「何で親の言うことが聞けないの」との質問は理にかなった、論理的にいっても、筋の通った質問になってしまってます。
特に親を尊敬できない場合、そう思う子供もあるでしょう。
だから子供は「何で親の言うことは聞かなければならないの」と言うのです。

しかしこれを子供に言われて、冷静でおれる親はめったにいない。まずカチンとくるでしょう。


 

それでまた言わなくてもいいのに、こんなことをどなってしまいます。

 

これも親が子供に言う台詞ベスト10に入るのでは?
「お前をここまで大きくするのにどれだけ苦労したと思っているんだ」と、ここまで育ててきた恩を親は強調するのですが、そう言って十分すぎるほど、子供のために親は、経済的にも、精神的にも苦労を重ねてきたのですから、そう口に出るのも当然です。

ところが子供からしたら、とりたてて生まれてきてよかったとか、生きてきてよかったなどと思っていないのに、「誰のおかげで」と恩着せがましく言ってくるのが無性に腹が立ちます。

 

怒りからこんなことまで言ってしまいそうになる。

 

もちろんここまで言ったら親不孝極まると子供も知っていますから、言わないです。
けれども、のどまで出かかっている。心の中では叫んでいる。それが言えないもどかしさや憤りから、子供は机を叩いたり、「出てけ」とどなったりするのです。

 

「何のために生まれてきたんだろう」
「こんな苦しいなら死んだほうがましだ」
「さっさと生きてさっさと死にたい」
この世に存在していることに喜びも感謝もない子供は苦しんでいます。

 

そんな子供に親がこの世に送り出し、ここまで成長するまでの苦労をどれだけ訴えても空回りするだけではないでしょうか。
「あなたは生まれてきたことへの感謝がありますか?」
「生きてきてよかったという歓喜が胸にありますか?」
孝行の根拠は、この問いの回答、実にこの一点にかかっています。

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